富谷町役場敷地内にクスノキと共に故若生照男元町長の石碑(石銘板)が設置されている事をご存じでしょうか。
※クスノキと石碑
結果、クスノキは平成19年1月10日に若生家より寄附申出書が出されており平成19年1月15日に採納の決裁がされております事を確認しました。
※クスノキの寄附申出書
また、今回の情報公開請求に際し、担当部署である町役場企画部財政課へ直接聞き取りを行ったところ下記の回答がありあした。
・石碑は寄附の申し出や手続きの形跡がなく、若生家の私有物を役場敷地内に設置している状態である。
・役場敷地内に私有物を設置する場合、企画部財政課へ申請をし許可を取る必要があるが申請・許認可を受けた形跡はなく、関係書類も存在しない。
これは就任後間もなく現町長が必要な手続きを取らず身内の私有物を役場敷地内に設置した事となり、公共物の私有化と言われても仕方のない状況です。
銘板設置を問題視した長谷川議員は本年6月の第二回本会議にて一般質問をしており、町長は下記の様に答弁しております。(一部略、抜粋)
【町長の答弁】
・あと銘板につきましても、当時財政課に対して亡き父、照男が、メモを渡して、この銘板も一緒にということで申していたということで、今回あのような流れになりました。
正直、私もクスノキの設置と銘板の製造につきましては、ある意味そういった当時の事務手続上済んでいた中で行政的に進めたものでありますので、直接私、一つ一つ銘板の発注とかそういうところまで私直接かかわっておりませんので、その辺はあくまでかつての寄附行為による結果としてああいう形になったものであります。
・行政手続上はそのまま行っただけであることをご理解ください。もし、それでも町民の皆さんから、または議会の皆さんから、あの銘板等問題だということであれば、いつでも私は撤去しますので、お申し出いただければというふうに思います。
各種手続き等が済んでいない銘板についての認識を間違っており、大きな問題と思われます。
上記の様な答弁をしている若生ひろとし町長においては誠実な対応を期待します。
【12月1日追記】
先月末に当会役員で再度財政課を訪問しましたが石銘板について見解が変わっておりましたのでご報告致します。
財政課長からの改めての見解(要約)
・クスノキの寄附申出書に添付書類等として記載メモがあり一緒に採納されている。
・当時の財政課職員と若生家の間で「書類は存在しないが、クスノキ植樹時には植樹の経緯を示したプレートを設置する旨の口約束があった」
・メモが上記の経緯から形を変えて石銘板になっただけなので法的にも問題はない。
つまり
『クスノキと一緒にメモが寄附されている →役場と若生家の口約束していた→メモが石銘板になっただけなので問題なし』
との事で、詭弁としか言いようがありません。
これは、当会が以前に聞き取りした内容がここに公開され、町議会での町長の答弁と整合性が取れなくなったため話を合わせるよう内部で動きがあったと推論することが自然です。
間違いを正すのではなく無理矢理辻褄を合わせる如き対応に大きな疑問を感じます。
若生ひろとし町長においては正しい法認識と一般常識を持った対応を再度期待します。