2015年5月19日火曜日

富谷町民オンブズマン 会報No.1(詳細版)




富谷町民オンブズマンNo.1(詳細版)



 富谷町民のみなさま,私たちの代表である富谷町議会が現在の議員になってからのおよそ3年半,いったいどのような活動をしてきたかご存じですか。

 私たちは,富谷町議会ウォッチ(http://tomiyagikaiwatch2.blog.fc2.com/)という富谷町議会を議会議事録に基づき批判している富谷町民のブログや,自分たちの経験及び情報公開請求による調査内容から富谷町議会があまりに「異常」な状況にあることを知って,故郷富谷町の政治に大変強い危機感を持ち,富谷町民オンブズマンを立ち上げました。




 なぜ私たちがこのような活動をしなければならないと考えたのか,知っていただくために上記ブログの内容の一部をご紹介しながら,富谷町議会の実態をお伝えします。

 以下の内容は,上記のブログの内容のほか,私たちが富谷町議会事務局への情報公開請求によって得られた資料も加えて作成したものです。信じられないかもしれませんが,全て富谷町議会議事録等の公式資料に基づく事実です。

繰り返される議会批判への不当な圧力(調査特別委員会の設置)

① 平成23年12月6日の富谷町議会「富谷町行政区長及び行政区長会の事務と職務権限に関する調査特別委員会の設置について」の議事録によれば,当時の行政区長会の会長から富谷町議会宛に現議長浅野幹雄氏が富谷町に居住しておらず,議員資格を有さないのではないかという問題提起がありました。しかし,富谷町議会ではこの点についての調査はなぜか行われず(主な理由は証拠が添付されていないことでした),当事者である浅野氏がそのまま議長職を務めて,逆にこの問題提起をした行政区長会の事務と職務権限について調査するという議決がなされました。富谷町民オンブズマンの調査によると,行政区長会の会長は,2回にわたり議会に不当に呼び出されました。この間,浅野幹雄氏の居住問題を提起したことについて,あまりに理不尽・不当な追及を受けています。

  また,行政区長会は,議長が居住している疑いがかけられている地域の近隣に所在すると思われるお寺の証言を記載した文書を証拠として添付して問題提起したこともわかっています(なお,裁判上,こうした文書も「陳述書」として当然証拠として認められます。)。これに対し,このお寺は名前をはっきり明かさなかったものの「苦情」がきたとして,行政区長会の会長に抗議したこと,これを受けて会長が謝罪した旨記載されています。このお寺の陳述書は,富谷町議会にしか配られていないものです。さらに,委員会議事録には,浅野氏が「行政区長会を訴えるからね」という発言をし,これを受けて行政区長会の役員を辞めた者がいることもわかりました。)。これらは,圧力以外の何者でもありません。 

 この異常な過剰反応は,議会多数派に不利な意見を,権力を使って言論封殺したことになるのではないでしょうか(なお,行政区長会は町の下部団体ではなく民間の任意団体です。)。

 徳島県藍住町では,住人からの投書のみで,ある議員の居住問題の調査を行い,この議員は居住実態がないとして失職しています。居住の有無に関する証拠は,通常,電気・ガス・水道などのインフラの使用実態が中心的な証拠となります。私人がこのような証拠を添付して問題提起することを求め,これを理由に調査自体を封じるのは詭弁でしかありません(これらは,議会の権限で早急に調査すべき事柄です)。結局,現在に至るまで浅野議長の居住問題は調査されることはありませんでした。

 私たちには浅野議長が富谷町に居住しているか否かについて知るよしもありません。しかし,この議事録を見る限り,議会多数派の議員達が権力を用いて浅野議長の居住に関する疑惑をにぎりつぶしたのではないか,と疑わざるを得ないのです。

② 平成26年6月議会の「補助金等交付規則の適正な執行に関する調査特別委員会の設置」の議事録によれば,⑴ 少数派に属する磯前武議員が所属する老人クラブの会報で議会報告を記載したこと,⑵ 町内会長が町内会報に議会批判を掲載したことについて調査が行われました。しかし,この議事録ではこれらの作成に町からの補助金が充てられた点についての言及が一切ありません(両団体は会費を主な財源として運営される任意団体であり,実際に町の補助金が充てられた可能性は極めて低いと考えられます。この老人クラブの収入の9割が会費ですし,町内会報は5月号であって補助金の振込前に発行されたものです。)。

 富谷町民オンブズマンの調査でも委員会議事録でこの点について,永野久子議員がお金に色はついていない等と発言するなど,この点を重視していないことがわかっています。これでは,富谷町では一円でも補助金をもらっていれば,議会批判は一切できないことになってしまいます。これは,議会に不利な意見を,町の補助金が目的外に使用されたというありもしない疑惑をでっち上げ,独断と偏見に基づいた誤った法解釈を押しつけて言論封殺したことになるのではないでしょうか。

 表現の自由は,憲法21条で保障された最も基本的な人権です。中でも,政治的言論の自由は民主制の基本であり,最大限の尊重を要するものであって,同じく特別職の地方公務員である議員や行政区長にも当然保障されています。行政区長は町政に関する情報提供を多く受ける立場にあり,町政に関心を持ち調査研究することが期待され,町政に問題があれば批判を行うことは当然許されるべきことです。

 また,補助金交付団体であっても,構成員の会費により作成する会報の記載内容については当然ながら自由です。この調査特別委員会の設置の意味は,富谷町議会が,町内の団体が補助金を1円でも受け取れば,それをたとえ会費の作成に充てなくても,議会は会報の内容を逐一検査し,議会に不都合なことが書かれていたら調査特別委員会を設置して調査するということなのです。

 補助金が充てられたという「証拠」がないにも関わらず,なぜ少数派議員と行政区長が批判された当人から不当な調査を受けなければならないのでしょうか。これは,同じく証拠がないとされた浅野議長の居住問題の対応とは正反対であり,明らかに不公平な対応です。

 会報の内容が当該団体の内部で特段問題視されていないにもかかわらず,批判された当人である議会が私たちの納めた税金をその費用に充てて,調査特別委員会を設置して圧力をかけ,自由な言論(議会批判)を封じることなど到底許されません。これは,法的にも許されませんが,それ以前に人として当然の常識,最低限の倫理観の問題です。

 また,富谷町民オンブズマンの調査によれば,②の件に関し,仙台の弁護士から平成26年10月10日付けで内容証明郵便が送付されており,「議会批判記事に対する不当な責任追及であることは明らか」,「町内会報において,この程度の議会批判を行うことは,表現の自由として当然許されるべきこと」,「謝罪を強要する場に過ぎず,正当な議会活動とはほど遠い」等と記載されていました。弁護士からこうした内容証明が議会宛に送付されていること自体,通常は考えられない異常事態ではないでしょうか。上記の行政区長は議会のあまりに非常識な対応に強い危機感を感じ,富谷町民オンブズマンを設立しました。



任期付職員(弁護士)への職権を濫用した違法・不当な調査 

 平成2月議会の「富谷町一般職の任期付職員の採用等に関する条例の一部改正について」の議事録によれば,小川昌義議員の「転職してしまえばいい」,当該職員の「救済策みたいな形になってしまっている」,永野久子議員の「募集をやり直すしかないのではないかと。そうすればまた,もっともしかしたらさらに能力のある優秀な方が応募されるかもしれません」,当該職員が「弁護士の資格は持っていない」等と非常識な発言が繰り返されました。

 富谷町民オンブズマンの調査によると,この後にさらに信じがたい「異常」な対応がなされていました。すなわち,上記の異常な発言に対し,当該職員が小川昌義,永野久子の両議員に抗議の手紙を送付したところ,両議員は議長宛に調査依頼を提出し,浅野議長は議会運営委員会に調査を諮問しました。この調査は,当該職員が⑴勤務時間中に手紙を作成したのではないか,⑵議会中継を勤務時間中に見ていたのではないかという,ありもしない疑惑をでっちあげたものでした。

 富谷町委員会条例第15条によれば,当事者はこの議会運営委員会には参加できません(それ以前に誰もが常識的にわかることです)が,永野久子委員長,小川昌義委員は磯前武議員のこの点に対する強い抗議にも関わらず,委員会に委員長及び委員として参加しました(多数派議員4名(永野久子議員,小川昌義議員,菅原福治議員,山路清一議員),少数派議員3名(磯前武議員,安住稔幸議員,亡千葉達議員)で構成されていました。)。

 そして,半年以上,9回にもわたり調査が行われ,当該職員の意見を聞く機会を一切設けることもなく,加害者である両議員の一方的ないいがかりに基づいて当該職員のパソコンの履歴を調査し,直属の上司を複数回,数時間にわたって呼び出すなどしました。

 結果,この委員会で出された結論は,上記⑴は勤務時間中に作成されたという事実は認められず(帰宅後に作成したもの),⑵は職務の一環であり何ら問題がないとしながらも,上記両議員の非常識な発言にも何ら問題はなく,当該職員は両議員に書面で謝罪せよという呆れたものでした(当該職員は謝罪を拒否しましたが,弁護士でなければ,謝罪せざるを得なかったものと考えられます。)。

 議事録によると,この案文は永野久子議員自身が作成しています。これは,議員個人の報復のために議会(税金)を私的に利用したことに他なりません。

 この職員(弁護士)は,組織の一員である職員としての立場につけ込んだ議会のあまりに卑劣な対応に強い危機感を感じ,弁護士として富谷町議会により繰り返される不当な人権侵害を黙認するわけにはいかず,3年の任期を1年間前倒しにして退職し,富谷町民オンブズマンの設立メンバーの一人となりました。

 



 ※ 以上の内容は,全て富谷町議会議事録,調査特別委員会議事録,委員会議事録に基づいて記載した紛れもない事実と,事実に基づいた論評です。いずれの事案でも,富谷町議会は不当に事実を歪曲し,法令を曲解し,調査対象者をつるし上げており,極めて不適切な「職権の濫用」です。

 公職にある者は自らの公務についての自由な批判を甘受すべき立場にあり,事実に基づく正当な批判は,憲法21条で保障された言論の自由の行使として当然に許されるものです(議員には毎月の議員報酬のほか,上記の調査の都度,費用弁償として私たちの払った税金が支払われています。その他,議会事務局員の人件費などこの調査のために必要になる経費も全て税金で支払われています。)。

 紙幅の関係上,本会報でご紹介できるのはここまでですが(これは議会の異常な活動のほんの一部です),これらが議員個人でなく,あろうことか富谷町議会議員の多数決でなされていることが問題の深刻さを物語っています。議会の倫理観・常識はいったいどこに行ったのでしょうか。

 私たちは,富谷町議会からの圧力に屈することなく,富谷町議会を正常化させるため,情報公開請求を行い,公開質問状の送付,住民監査請求・住民訴訟等の監視活動を行います。 

 

 (富谷町議会議員との関連は不明ですが,)いま,富谷町では,前副町長の名前で前町長を中傷する内容の怪文書が差出人の記載のない封筒に封入され,各地で何者かによって投函されています。受領した多くの住民が,「気味が悪い」「怖い」といった感想を漏らしており,送付にあたり一部町内会の役員名簿が不正に流用された疑いがあるなど,富谷町民オンブズマンは非常に問題のある行為であると考えています。先の富谷町長選挙でも,差出人不明の怪文書が多く出回りました。

 このような不気味・陰湿なことをする非常識な者が富谷町にいるのは残念でなりません。こんな気味の悪い誹謗中傷・悪口ではなく,正々堂々と町の将来を考えた「政策論争」が行われる富谷町(市)にすることも私たちの活動の目的の一つです。富谷町民オンブズマンには,30代の若いメンバーも現時点で複数名加入し,富谷町の政治について関心を持ち,調査・学習しています。憲法で保障された言論の自由を尊重され,自由にものが言える富谷町にするため,そして市政にふさわしい富谷町(市)政を作るため,私たちに力を貸していただけませんか。                                     


※『加入申込書』につきましては配布用ファイルをDLしご記入ください。

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